【破棄厳禁】重要情報しかない毛糸ラベル(帯)の見方解説

毛糸ラベルアイキャッチ はじめの一歩
  • 毛糸についてるラベルって何が書かれてるの?
  • 見ても正直なんのことかさっぱり…
  • ラベルは捨てても大丈夫なのかな?

毛糸を購入したときについている「ラベル」、みなさんはどうしていますか?

はずしてそのまま捨てているという方が多いのではないでしょうか。

かくいうわたしも、最近までこの「ラベル」の重要性に気づかず、ある大失敗をした経験があります。

実は編み物をする上で重要な情報が盛りだくさん。

この記事では、毛糸ラベルの見方とラベルを捨ててはいけない理由を解説します。

この記事を読めば、購入時に見なければいけないラベル情報はどれなのかがわかります。

毛糸の取扱説明書である「ラベル」。

今までラベルに書かれている情報を気にしたことがなかった、という方はぜひ最後まで読んでください。

重要情報満載!ラベルの見方

ラベル

これが毛糸のラベルです。

ハマナカのアメリ―を例に見ていきます。

メーカーによってレイアウトや表記の違いはあれど、書いてある内容はほぼ同じです。

  1. 品質
  2. 参考使用針
  3. 重量と糸長
  4. ゲージ
  5. 洗濯表示
  6. 色番号
  7. ロット

そして、今回一番重要なのが「ロット」です。

「ロット」を気にせず購入。そして起こった悲劇…

「ロット」は毛糸を染色した釜の番号(記号)です。

染料の配合を同じにしていても、その日使う水の温度や室温・湿度によってと毛糸の染まり方に微妙な差が生まれます。

これは数年前に私が編んだブランケット。

毛糸は同じ商品、同じ色番号のものを購入しましたが…

色が均一ではないのがはっきりわかります。

原因はロットが違うこと。

一回の購入でで1~2玉ずつ、しかも日数を開けて複数回購入。

その間に最初に購入したロットは売り切れてしまい、気づかず次のロットのものを購入していました。

まばらというか、こんなにしましまになってしまったのに、当時のわたしは正直気にしていませんでした。笑

「なんか色違うな?ま、毛糸だからこんなもんか」

という程度です。

ダブルの失敗ですね。

ロット違いにも気づかず、色がまばらな違和感にも気づけず。
ダブルの失敗ですね。

ラベルを捨てたらわからない「ロット」

ロット番号だけは、ラベルを捨てるとわからなくなります

わたしの失敗のように、在庫がなくなれば同じロット番号の製品は手に入らなくなります。

毛糸を購入するときは、事前に必要個数を計算し、それより少し余る程度に購入するようにしましょう。

実は10玉パックなど、セット売りされているものも注意が必要です。

同じ袋に入っていても、ロットが異なる場合があるので気をつけてくださいね。

ネット通販で購入する際は、備考欄にロットをそろえてほしい旨をに記載すると無難です。

ラベルの情報は編む前から超重要

もちろんロットだけが重要なわけではありません。

ほかに記載されている情報も、編み物にかかわる上で大事な情報です。

ラベル情報が必要になるのは主に次の3つのタイミング。

  • 購入するとき
  • 編むとき
  • お手入れとその後

つまり最初から使い続けているあいだずっと大事な情報なのです。

ここからは項目ごとにどんなことが書かれているのか確認していきましょう。

材質

ひと言に「毛糸」といっても素材はさまざま。

  • ウール
  • コットン
  • アクリル  などなど…
品質

100%同一の材質もあれば、例にしているアメリ―エフのように、

ウール70%・アクリル30%などいくつかの素材が混ざっている場合もあります。

ちなみに、おなじウール100%の毛糸でも手触りや重さなどは商品によって異なります。

できれば店頭で実物を手にとって、質感や色の見え方などを確認してから購入するのがベストです。

使用針

使用針

アメリ―の場合、【棒針 6~7号 ・ かぎ針 5/0~6/0号】と表記されています。

しかし、これはあくまでメーカーの推奨号数。

作品レシピを考案した方が違う号数の針を指定するときがあるので、参考程度に考えておいてください。

ちなみに、使用する針の号数が小さいとかっちりきつめに。大きいとふんわり緩めに仕上がります。

ただし、編むときの力加減は編む人によります。

重量と糸長

重量

1玉の重量と毛糸の全長が記されています。

作品を作るとき、指定とは違う毛糸を使う時に役立ちます。

お手本が120m分の毛糸を使っているなら、合計で120m以上になるように毛糸玉を用意します

お手本が80gの毛糸を使っているなら、合計で80g以上になるように毛糸玉を用意します。

どちらを選ぶ場合も、ゲージを取ったり糸つなぎでのロスが出ることも考えて、1玉余分に用意するのがおすすめ。

ゲージ

適したかぎ針で編んだ時に、10㎝×10㎝の面積の中に編み目が何目×何段あるのかを示しています。

かぎ針編みの場合は長編み、棒針の場合はメリアス編みで編まれたゲージが一般的です。

編み物は、人によって編み加減が違うので作り手によって大きさに変化が出ます。

ゲージはお手本のとおりに編んだり、標準を把握したいときに「ものさし」の役割をします。

ラベルに記載されているゲージは、あなたが作りたい作品のゲージとは違う場合があるので注意が必要です。

複雑な模様編みの場合は、「1模様○目×○段、□㎝×□㎝」と表記されていることも。

自分で試しに編みしたものと比較して、完成品は何目何段編めばいいのか割り出すことができます。

お手入れ方法

ラベルには洋服タグについているようなマーク(洗濯表示)が書かれているものもあります。

編みあがった後に水通しをするときや、ウェアなどを選択するときに役立ちます。

アメリ―エフの場合、洗濯表示はこの6つ。

商品によっては洗濯表示がない毛糸もあります。

色番号

メーカーの人気定番糸だと色が展開が多く、似ている色も複数あります。

店頭で記憶を頼りに色を選んだり、スマホやパソコンの画面で色をすると失敗することも。

色を選ぶときはできるだけ色番号で確認するようにしましょう。

そのほか

商品名などに「crochet」と書かれているものもあります。

「crochet」はフランス語で「かぎ針」や「かぎ針編み」のことを指しています。

その意味の通り、「crochet」と書かれている商品はかぎ針編み向けの糸です。

どちらかというと細番手の糸になりますが、棒針編みで使えないというわけではありません。

結論

今回はわたしの大失敗を例に毛糸ラベルは捨ててはいけない理由をお伝えしました。

購入前から使い続けるあいだに必要な情報が盛りだくさんの毛糸ラベル。

その中でもラベルをなくしてしまうと、その毛糸の「ロット番号」がわからなくなってしまうので要注意です。

捨ててはいけない理由は理解できたけど、どうやって保管すればいいの?

そう思っている方が多いと思います。

おすすめ保管方法は別記事にしますのでお楽しみに!

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